71歳の“謎多き指導者”について、国際政治学者の舛添要一氏は「汚職したという話を聞かない。毛沢東氏に憧れるだけでなく、恨みを持つ鄧小平氏の政策でも採用する柔軟性がある。周りも日本と違って、優秀なひとたちが囲んでいる」と紹介する。
しかしながら、阿古氏によると「弱いところがあるため、自信が持てないところもあって。だからその裏返しで、強く見せなければという焦りがあって、プロパガンダに頼ってしまう」のだそうだ。
中国は建国100年となる2049年までに、GDPでアメリカを超える目標を打ち立てている。その世界一の悲願を達成するために、習氏は強気を貫いているという。「トランプの視野は4年単位だが、中国は100年単位だ」(舛添氏)。
「中国は1年前からこの事態を想定して準備してきた」
