■女性は公園のトイレが怖いと思って使わない?
実際のところ、代々木公園の仮設トイレ5カ所の男女数を比較してみると、1カ所目は「男性3、女性3」、2カ所目は「男性5、女性4」、3カ所目は「男性6、女性2」、4カ所目は「男性8、女性8」、5カ所目は「男性0、女性12」となり、合わせて男性22(うち大14、小8)、女性29だった。
全国779カ所のトイレを調査し、女子トイレを増やすべきだと発信している行政書士の百瀬まなみ氏は、「調査によると、男性が小を出すときの所要時間は、30秒程度と言われている。一方の女性は、必ず両手で下着を下ろさないといけない。そのためにカバンを壁に掛けたり、棚に置いたりと手数が多く、小でも90秒程度になる」と説明する。
あくまで“90秒”は、最低ラインだ。「子どもを連れていたり、生理用品を取り替えたりすると、それ以上かかることもある。行列の中には、小だけでなく大を我慢している人もいる。男性だとはっきりわかるが、女性だとわかりにくい。やはり女性は90秒以上かかると考えてほしい」。
トイレ建築の第一人者である日本トイレ協会名誉会長の小林純子氏は、「他区で30数カ所のトイレを調査すると、女性が0人のところが9カ所あった。公園や道路沿いにあるトイレは、定常的にそこへ行く男性が多い。『怖くて嫌だ』と感じる傾向もある。そうした前提から、私たちも設計をするときに『公園のトイレを女性は使わない』と、あまり個数を増やさない」といった事情を明かす。
しかしながら、最近では“不足”が問題視されるようになった。「この20〜25年は、女性がどんどん社会進出をして、活躍するようになり、足りないとなってきた。トイレも古いものから新しいものまであり、なかなか難しい」。
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