勝利した伊藤叡王は、「相掛かりから相中住まいの将棋になり、前例のない展開で一手一手手が広く手探りで指していた。中盤からペースを握ったような気もしていたが、進んでみると具体的な順がわからず疑心暗鬼になっていた。秒読みになってから自信のない局面もあったが、粘り強く指すことができた」とコメント。次戦に向けて「ひとまずタイに戻すことができて良かった。3局目もしっかり準備して臨みたい」と意気込みを語った。
一方、斎藤八段は「早々に自信のない展開になり、良い展望が見つからない状態が長く続いてしまった。的確に対応されてしまい、ずっと苦しい場面が多く課題が多かった。瞬発力がなかった。反省点を改善してより良い将棋を指したい」と総括していた。
この結果、シリーズ成績はともに1勝1敗のタイに。両者の戦いは仕切り直しの三番勝負にもつれ込むこととなった。短期決戦とあり、次の勝利はタイトルに近づく大きな1勝となる。伊藤叡王が防衛に近づくのか、斎藤八段が奪取に前進するのか。両者の激突からまだまだ目が離せない。
注目の第3局は、5月4日に名古屋市の「か茂免」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)







