永瀬拓矢九段の怪しげな一手
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 ところが次の瞬間、藤井竜王・名人はすっと冷静になっていた。「でも、なんでもないんじゃないですか、これは」。その間、わずか数秒。その目には、▲6一金という一手が、それほど有効な手ではないと映ったようで、ABEMAの「SHOGI AI」でも、その言葉を裏付けるように、50%と拮抗していた勝率が、後手・澤田七段に60%超と傾いた。

 解説の豊川孝弘七段(58)も「なんだろう、これ。(後手は)取っちゃいけないですけど。でも、あんまりいい手には…」と半信半疑の一着。その後は一時的に先手が優勢になった局面もあったが、最終的には澤田七段が永瀬九段を下すことになった。ファンからは、瞬時に▲6一金の価値を見極めたこと、またその前のコミカルなリアクションに対して「なんでもないそうです」「聡太のひょえー」「聡太はみえてるな」という声が寄せられていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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