小沢氏は田中角栄元総理の秘蔵っ子として、47歳で自民党幹事長に就任した。しかし自民を飛び出し、新生党を結成。細川連立内閣で政権交代を実現した。そして民主党代表にもなるが、西松建設疑惑で辞任。のちに幹事長となったものの、2012年に野田佳彦総理が決めた増税に反対して離党した。その後、「国民の生活が第一」代表を経て、「生活の党と山本太郎となかまたち」の共同代表、その後「自由党」に改名。自由党が解散し国民民主党へ合流、立憲に再合流して、現在に至る。
では、民主党政権時代に総理大臣として消費税率を引き上げた張本人である野田代表は、一連の動きをどう見ているのか。「それぞれの立場から、いろいろな意見の表明があるが、私自身は活発な議論があってしかるべきだと思う。その上で一定の時期が来たら結論を出して、決まれば皆さんに従ってもらう」。
党内が分裂する可能性もある現状を、政治ジャーナリストの青山和弘氏は、「奇しくも民主党政権末期の状況に似てきている」と考察する。民主党政権は2012年、野田政権での解散・総選挙で破れ、自民党政権へと交代した。
元議員が立憲の党内状況を分析
