民主党が下野した2012年に、自民党で初当選した宮沢博行元衆院議員は、立憲党内の対立に「よくあること。自民党に関しても右から左まで、いろんな人がいる。自民党内にも『消費税5%に』『国債を活用して積極財政で』という保守派もいる。党内議論を抑圧せずに、活発に議論することが必要だ。『別の党を作れ』は言い過ぎだ」とコメントする。

 加えて、「立憲もイデオロギー的に、右と左で大きく分かれていて、もともと分裂をはらんでいる政党と言っていい。むしろ立憲内における保守派が離党・分党するとなってくると、政権交代の可能性が出てくる。『立憲左派がいるからこそ、立憲中心の内閣を作って欲しくない』という思いが、永田町にも国民にもある。立憲が割れると、そこと国民民主や維新などとの連立政権ができる可能性が理論的には出てくる。どんどん議論を重ね、党を割るか割らないかも話した方がいい。それが日本の将来のためになる」とも語った。

 宮沢氏と自民党の当選同期である金子恵美元衆院議員は、「立憲はチャンスを逃した。本当は政権交代しに行かなければならなかったが、野田代表は前回の衆院選もそうだったが、野党をひとつにまとめていくことが自民党の脅威だったはずだが、それができていない。そうしていたら国民民主に奪われて、埋没している。立憲は『政策提言をしている』と言っているが、国民からは『ただただ反自民の野党』になっているところが(政権を)任せきれないと思われてしまっている。ただ、国民民主と立憲は仲良く手を握れないため厳しい。立憲はどう上がっていくのか」と論評した。

小沢一郎氏は永田町でどんな存在?
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