七冠王が見せた異次元の読みに、トップ棋士たちも脱力状態となった。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の決勝戦、関東B 対 中部が4月19日に放送された。中部所属の藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が登場した第4局では、繊細な駆け引きの中で超一流の間合いを披露。仲間も相手チームも困惑するレベルでの驚きを隠せない様子だった。
藤井竜王・名人の登場は、チーム中部1勝2敗で迎えた第4局。前年度のNHK杯決勝でも対戦したベテラン・郷田真隆九段(54)との一戦に臨んだ。相掛かりの出だしから急戦含みの展開となると、互いに積極性を見せて開戦。後手番の藤井竜王・名人は約2分ほどじっくりと持ち時間を使い△8七角と敵陣に飛び込んだ後、△3三銀と間合いを図る高度な技を見せた。
これに中部の控室では、豊島将之九段(34)が「すごい間合いですね」と思わず苦笑い。さらに、チーム監督の杉本昌隆八段(56)は「これ、なんか得したの?」とキョトン顔を見せていた。
永瀬監督代行、伊藤叡王が見せたリアクションは?