【写真・画像】 1枚目
【映像】藤井名人がシリーズ2勝目を飾った瞬間
この記事の写真をみる(2枚)

 将棋の第83期名人戦七番勝負第2局が4月29・30の両日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で指され、藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に141手で勝利。シリーズ成績を2勝0敗とし、防衛3連覇に向けて前進を遂げた。注目の第3局は5月9・10日、大阪府泉佐野市の「ホテル日航関西空港」で指される。

【映像】藤井名人がシリーズ2勝目を飾った瞬間

 空の玄関口・羽田空港を舞台に争われた大激戦は、藤井名人に軍配が上がった。両者による頂上決戦・第2ラウンドは、後手番の永瀬九段が意表の「3三金型角換わり」に誘導。一手一手が重く難しい構想合戦へと発展した。

 長い序・中盤戦では千日手を巡る駆け引きが繰り広げられ、対局室には常に緊張感が漂った。“待ち”の姿勢の挑戦者に対し、決断は藤井名人に委ねられていると見られていたが、打開を決断したのは永瀬九段。前日の封じ手は開戦を示唆する一手で、2日目からは激しい攻め合いへと展開した。

 激戦は2日目の夜戦突入後も形勢は互角のまま推移し、ハイレベルで濃厚なラリーが繰り広げられた。そこから踏み込んだのは永瀬九段。前進を目指して先手を崩しに出たものの、藤井名人は驚異のバランス感覚を見せつけていく。抜け出したかと見られた永瀬九段だったが、藤井名人は険しい表情を見せつつも指し手は冷静だ。強靭な受けの技術を発揮し、最後は押し切って勝ち星を手にした。

藤井名人、永瀬九段の終局後のコメント
藤井聡太全局集
藤井聡太全局集
令和5年度版・下 防衛ロード編
Amazon
藤井聡太がやさしく教える
藤井聡太がやさしく教える
将棋の手筋
Amazon
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始

 

この記事の写真をみる(2枚)