平岩氏は今回、独身を装っていた。一方でマッチングアプリ業界では、身元証明を厳格化する動きがある。そのひとつが、婚姻していない旨を証明する公的文書「独身証明書」の提出だ。2025年3月から、最寄りの自治体窓口で取得できるよう法務省が運用変更を通知して、以前より取得しやすくなった。
結婚相談所などでは詐欺や重婚を防ぐために使われるが、マッチングアプリでもこれを求める動きが出ている。また、マッチングアプリ「タップル」は先日、マイナンバーカードでの「かんたん独身証明」をスタートさせた。
しかし運営側には懸念もある。恋愛・結婚マッチングアプリ協会の担当者は、「マイナンバーカードを持っていても、独身証明に使うことに心理的な抵抗がある人もいる。登録の時点で独身証明を必須にすると、ユーザー離反の可能性が高まることも考えられる」と心配する。
「マッチングアプリ大学」による「マッチングアプリに独身証明は必要?」との調査には、必須がよい50.0%、証明したい人だけでいい32.1%、自己申告でいい6.0%、不要5.4%、わからない・その他6.5%との結果が出た(回答数:男性98人、女性254人)。
いまのところは、身分証明の厳格化より、「安心安全な出会いをきめ細やかに見守る」方針だという。協会担当者は「加盟している11サービスに関しては、入会条件の規約に『独身』が入っていて、そこにチェックを入れることが必須。やりとりのなかで既婚者の疑いが生じた場合は、独身証明を提出してもらい、証明できなければアカウントの凍結などの措置を取る」と説明した。
「無期限党員資格停止というのは極めて重い」
