平岩議員の件について、宮沢氏は「人を処分するというのは、裁判に似たようなもの。前例を踏襲することが極めて重要だ」と指摘する。「私は『コロナ禍において同棲』して議員辞職した。以前の事例を出すと『銀座3兄弟』(コロナ禍にクラブ会食した3議員)は処分ではなく、離党だった。だとする、私自身も離党相当だろうと決断した」。

 平岩氏の処分も同様に、玉木氏が前例となるべきだと、宮沢氏は主張する。「玉木氏は『役職停止』で、トップがワンランク下に降りた。平岩氏には『党員資格停止』しか処分方法はないと思うが、期間においてはある程度のバランスを持たないと、本人も周りも、支援者も国民も、納得がいかなくなる。『無期限』党員資格停止というのは極めて重い」。

 国会議員が「不倫=離党・辞職」となった先駆けが、不倫問題で離党・議員辞職した、元衆議院議員の宮崎謙介氏だ。宮沢氏は「彼の場合は不倫だから、離党が相当だった。ただ、子育て政策を高くうたっていたからこそ、『政策を推進する立場と違うんじゃないのか?』という批判があった。自民党の議員からすると、『法律に反するか』『政策に反するか』『政局に反するか』が判断基準となる」と解説する。

キャンセルカルチャーの問題も
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