シリーズは、藤井名人が2連勝中。第1局は、永瀬九段の先手で両者得意の角換わりの出だしに。終盤まで手に汗握る展開が繰り広げられたのち、最後は藤井名人が長手数の詰みを読み切って圧巻の勝利。絶対王者が見せたあまりにも美しく恐ろしいほどの強さに、見るものすべてが圧倒されることとなった。
続く第2局は、後手番の永瀬九段が趣向を凝らした「3三金型角換わり」に誘導。ハイレベルで濃厚なラリーが繰り広げられ、終盤まで互角の形勢が保たれた濃密な一局となった。大熱戦の末、最終盤で若き王者が“名人芸”とも言える手順の妙を披露。未知の局面でも高い対応力を発揮した藤井名人が2勝目を挙げた。
防衛に突き進む藤井名人が本局で勝利した場合、早くも3連覇に“王手”をかけることになる。一方、永瀬九段としてもシリーズ初白星が欲しい勝負所だ。熱戦必至の両者の激突だが、ここではどんな名局を生み出すのか。一手一手の進行から目が離せない。
持ち時間は各9時間の2日制。本局の先手番は永瀬九段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




