将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負が5月9日、大阪府泉佐野市の「ホテル日航関西空港」で第3局1日目の対局を行い、手番の藤井名人が52手目を封じて指し掛けとした。あす10日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井名人の開幕2連勝で迎えた第3局“関西空港対局”。永瀬九段の先手で始まった注目の一局は、藤井名人が2手目に公式戦で2局目の採用となる角道を開ける一手を志向。様々な戦型が想定された中、角交換を拒否して相矢倉の戦いに決まった。
早々に前例のない戦いへと突入し、永瀬九段はたっぷり時間を投入して藤井名人の狙いを探ることに。藤井名人は中住まいに組んでバランス型に構え、持久戦に備えていた。スローペースの戦いへと発展すると、午後には藤井名人がたっぷり時間を投入。やや苦しいそうな表情で考え込む様子も見られた。
ABEMAの解説に出演した宮嶋健太四段(25)は藤井名人のリアクションが大きく出ていることを指摘し、「以前に比べて感情を表すことは減ったと思うが、藤井名人の中でもう少しうまくできたのでは、という思いがあるのかもしれない」とコメント。一方、同じく解説を務めた黒沢怜生六段(33)は「苦しいというよりは、何か良く出来るかもしれないということなのかもしれない」と印象を語っていた。
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