将棋の第83期名人戦七番勝負第3局は5月10日、藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)が前日に封じた52手目が開封され、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)の手番で再開された。
関西国際空港開港30周年を記念して開催されている名人戦第3局。永瀬九段の先手で始まった注目の一局は、藤井名人が2手目に公式戦で2局目の採用となる角道を開ける一手を志向。様々な戦型が想定された中、角交換を拒否して相矢倉の戦いに決まった。
早々に前例のない戦いへと突入し、永瀬九段はたっぷり時間を投入して藤井名人の狙いを探ることに。藤井名人は中住まいに組んでバランス型に構え、持久戦に備えていた。スローペースの戦いへと発展すると、午後には藤井名人がたっぷり時間を投入。本格的な戦いが始まったものの千日手も視野に入る進行とあり、指し掛けの定刻前にはやや苦しいそうな表情で考え込む様子も見られた。
藤井名人の封じ手は?




