しかし瀬戸熊にはまだ逆転の余力が残されていた。同2本場で得たのは役牌の南とドラの1筒が対子のチャンス手。南を仕掛ければ“ツモor直撃”で逆転ができる。4巡目、瑞原から出た南をポン。これで三・六万待ちのテンパイだ。山に残る待ち牌は5枚。実況者も「一度はトップの座から引き摺り下ろされた瀬戸熊、再逆転に辿り着くことができるか」と熱を込める。ファンも「いけるよクマさん!」「熊さんなんとか勝ってくれ」「こうなったら意地で」と声援を送る。結果はあっという間の出来事だった。6巡目に竹内が三万を掴み、瀬戸熊のアガリ。南・ドラ2で3900点(+600点)を入手し、竹内を逆転してトップとなった。
試合後の瀬戸熊はやや疲れた顔で「2着以下で終わると、このまま部屋に帰れない」と精神的に追い込まれていたことを明かし、逆転トップは「取り返したというより、一人でバタバタした」と反省しきり。最後は「決して諦めることなく、しっかり前を追いたいと思っています」と語った。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万2400点/+52.4
2着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)2万8500点/+8.5
3着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)2万5800点/▲14.2
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万3300点/▲46.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




