参院選に向け政府ができることはあるか?

青山氏と西田氏
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 参院選に向け、政府や石破氏がこの問題をどのように解決していくのか。青山氏は、以下のように分析する。

「本気でやるのであれば、コメの流通ルートと、今まで続いてきた事実上の減反政策をやめると謳うということもできると思う。野党は直接補償に舵を切って、それを訴えてくる可能性が高いと思う。一方で、自民党が今までの農政を守るのか守らないのかも問われることになると思う。ただ、いずれにしても時間と政治力が必要な課題だと思う」

 また、西田氏は、以下のような見方を示した。

「根本的な対策は時間的には極めて難しい。普通に考えると政権浮上策が必要だ、それから自民党の支持率改善と結びつけるといういとであれば、最終価格に対して何らかの介入をするしかないという印象が強い。抜本的な問題は、参院選以降に先送りせざるを得ないはず。神頼み的に、今年豊作でコメの価格が自然に下がるということを願っているのではないか」

 西田氏の発言を受けて、青山氏は「アメリカから(コメを)輸入しろという圧力も同時にかかっているが、輸入を始めてしまうと、日本でコメを作らなくていいのかということにも繋がってしまう。この辺りのマトリックスを石破さんがどのようにハンドリングするのか、非常に難しい局面だと思う」と述べた。(『ABEMAヒルズ』より)

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