前年覇者は、連覇を目指す今期どのようなメンバーを選出するのか。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」は、5月24日にドラフト会議の模様が放送される。稲葉陽八段(36)の狙いは「もう1回行ってみようかな…」?昨年大活躍を見せ、重複必至の“弟弟子コンビ”を射止めることができるのか。王者の選択に大注目が集まる。
「やっぱり優勝して同じメンバーを選ぶのか、ちょっと新しいチームをするのかでかなり悩んだんですけど…」。昨年、2年ぶり2度目の優勝を飾ったチーム稲葉のリーダー・稲葉八段は誰よりも混乱の表情を見せている。
それもそのはず、前年のチームメイトだった藤本渚六段(19)、上野裕寿五段(22)は両者が個人賞を争うほどの大活躍。同じ井上慶太九段(61)門下の3人とあり見事なチームワークを発揮し、約半年間の戦いの末に頂点にのぼり詰めた。「2人は決勝戦終わった後もまた練習将棋やって熱い戦いをしてたので、そういう意味では本当に負けず嫌いだなっていうのがより感じられましたね」。ABEMAトーナメントはもちろん、公式戦でも大活躍する弟弟子の存在がより頼もしいものに感じられたようだ。
稲葉陽八段のドラフト戦術は…?
