【MLB】アストロズ1-0レイズ(6月1日・日本時間6月2日)
6月1日(日本時間6月2日)に行われたヒューストン・アストロズ対タンパベイ・レイズの一戦で、レイズの選手が“自分のヘルメットを叩いただけ”で退場となった場面が話題となっている。
0-1、レイズ1点のビハインドを追う9回表・レイズの攻撃、1死走者なしの場面で打席に立った4番のテイラー・ウォールズは、初球、外角低めのボールゾーンへと大きく外れる135km/hのスライダーを見送るも、球審の判定はまさかのストライク。そのため、この判定に納得がいかないウォールズは、あからさまに不満げな様子で打席を外し、「ストライクを取るにはあまりに球が低すぎるんじゃないか」と、レンツ球審に対して自身の見解を伝えることに。しかしその直後、ヘルメットを直しながらウォールズが再びバットを構えようとすると、レンツ球審がまさかの退場をコール。そのためウォールズは激怒。今にもレンツ球審に掴みかからんかという剣幕でまくし立てることとなった。
この場面、打席に戻る際にウォールズがヘルメットを直した後で、ある種の癖のようなものなのか、ウォールズは自分の手でヘルメットをポンポンと叩いている姿が確認できるのだが、はからずもこれは、今季のMLBスプリングトレーニングやマイナーリーグで運用されている「自動ボール・ストライク判定システム(ABS)」で、審判に判定の異議を唱える際に用いられるアクションと同じ。しかし、今季のMLBの公式戦ではまだABSは採用されていないことから、直前の不満げなコメントと相俟って、審判への侮辱行為として捉えられてしまった模様。試合後にウォールズが「映像を確認するまで気づかなかった」と語っていたように、無意識の行為である可能性もあるが、球審からすれば“それが意図するしないに限らず侮辱行為は侮辱行為”といったところなのかもしれない。こうした退場劇とともに、ファンからは「これは酷い」「ガチでヤバい」「止められん」「この退場はちょっと…」「審判もかなり強気だよな」「頭叩くのわざとじゃないやろ」といった様々な意見が巻き起こっている。
“自分のヘルメットを叩いただけ”で退場というのはなんとも無茶な話にも聞こえるが、昨季はもっと酷い事例も。昨年6月13日に行われたワシントン・ナショナルズ対デトロイト・タイガース戦の6回、ナショナルズのレーン・トーマスは見逃し三振をとられた際に、球審の方を振り返り、一瞥しただけで退場をコールされるというなんとも理不尽な事態に。当時はその“見ただけで退場”というインパクトも相まって、大きな話題となっていた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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