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【映像】吉池四段、「様子がおかしい」と指摘された瞬間の様子
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 “右玉王子”の登場は、今期のエポックメイキングとなりそうだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ・第1試合、チーム稲葉 対 チーム菅井が6月7日に放送された。チーム稲葉に新加入したルーキー・吉池隆真四段(20)が初戦から大活躍。決着局では、大ピンチから劇的な逆転勝利を飾り、ファンからは大歓声が上がった。

【映像】吉池四段、「様子がおかしい」と指摘された瞬間の様子

 今期の出場プレーヤーで最も期待が寄せられているのが、チーム稲葉の吉池四段だろう。昨年10月にプロ入りを果たしたばかりのルーキーだが、奨励会三段時の2023年には若手棋戦の加古川青流戦で決勝三番勝負に進出。藤本渚四段(現六段、20)に敗れたが、準優勝と当時から存在感を見せつけていた。また、「右玉」を得意戦法とする吉池四段は、アイドルのようなルックスから「右玉王子」の異名も。将棋界の新世代を担う逸材として注目を集めている。

 今期は前年覇者のチーム稲葉・稲葉陽八段(36)からドラフト指名を受けて初出場となった吉池四段。緊張した表情を見せる場面もあったが、盤の前に座ればそんな素振りを見せることなく堂々たる指し回しを披露。第1局では、チーム菅井の西田拓也五段(33)を相手に早速得意の右玉を披露し、早くも白星を手にしていた。

 2回目の登場となった第4局では、藤本六段に手痛い黒星を喫したものの、その闘志が消えることはない。3度目はチーム勝利がかかった第7局で出場を立候補すると、再び西田六段との対戦が決まった。

解説棋士「吉池さん、様子がおかしい感じがしますね…」
目指すは2年連続3度目V 稲葉陽八段は20代の若手2人を指名
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