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 ここでも後手番で右玉を志向した吉池四段だったが、連敗を許すことができない西田五段が右辺から仕掛けて竜を作り、主導権を握ることに成功。振り飛車ペースでぐいぐいとリードを拡大させていた。ピンチに追い込まれた吉池四段は明らかに焦った様子で動きが多くなり、解説を務めた伊藤真吾六段(43)も「吉池さん、様子がおかしい感じがしますね…」と心配する場面もあった。

 チャンスを迎えていた西田五段だったが、選択肢の多い場面で時間に追われて着地に失敗。終盤で勝機が転がり込んだ吉池四段は、なかなか見えづらい△4六角から先手玉を包囲し一気に仕留める逆転劇を見せた。

 劇的な勝利に、ファンは大興奮。“右玉王子”の躍進に、「これはすごいw」「フィッシャー慣れてる」「フィッシャーだ」「すばらしい」「おおおおおおおお」「すごい対局だった!」「鮮烈デビュー」とコメントが殺到した。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

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【映像】吉池四段、「4六角」からの劇的勝利!
【映像】吉池四段、「4六角」からの劇的勝利!
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