本田奎六段と斎藤明日斗六段
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 豊島九段は8筋の攻防で飛車、もしくは馬が取られる状況で馬を見捨てながら桂馬を交換、さらに歩で叩いて伊藤玉にプレッシャーを与える手順を選んだ。これに斎藤六段は「うわー、やってきたよー。やだよー!」と悲鳴。本田六段も難しい表情を浮かべていた。ところが後手から△8六金と打って王手銀取りをかけると思われたところ、豊島九段の選択は△7五歩。この手を見た瞬間、斎藤六段が「へー。えっ?」とつぶやくと、隣に座っていた本田六段と同時に、モニターに向かって身を乗り出す同じリアクションを取った。

 動きも一緒、タイミングも一緒のリアクションにファンも「控室面白すぎるだろ」「控室かわよ」「同時に反応w」。またチーム豊島の控室でも糸谷哲郎八段(36)と大石直嗣七段(35)も同時に固まっていただけに、相当に予想外の一着だったようだ。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)
 

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【映像】豊島将之九段が見せた“勇者の踏み込み”
【映像】豊島将之九段が見せた“勇者の踏み込み”
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