新キャプテンの長谷川唯にニールセン監督も大きな期待
ポジション別に整理していくと、まずGKは一番手の山下杏也加(マンチェスター・シティ)のスタメンがやはり固いか。もう1人のスタンボー華(エンジェル・シティFC)は約3年半ぶりの代表復帰であり、ニールセン監督も「トレーニングでお互いを知りたいし、今のチームのプレースタイルを学んでほしい」と語っており、出番があるとすれば途中交代か。
最終ラインは、実績で考えると右から古賀塔子(フェイエノールト)、熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)、南萌華(ASローマ)、北川ひかる(BKヘッケン)の並びが有力。古賀はニールセン政権下でCBと併用されているが、今回のメンバー構成だと右SBか。宝田沙織(セレッソ大阪ヤンマーレディース)は右SBとCB、守屋都弥(エンジェル・シティFC)は両SBを担えるマルチで、いずれかで出番が回ってきそうだ。
中盤はまず、ブラジル2連戦をコンディション問題で欠場していた長谷川唯(マンチェスター・シティ)が復帰。新キャプテンに指名したニールセン監督は、「彼女もシーズンオフなので60分しか出場時間がなかったとしても、60分の中で100%を出してくれると思う」と大きな期待を寄せているだけに、インサイドハーフでスタメン起用されそうだ。
そのインサイドハーフは、他にもブラジル2連戦でも存在感を発揮した松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)をはじめ、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)、谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)、杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC)を招集。松窪と杉田はシーズン中、宮澤と谷川のシーズンオフで、合宿でコンディションを確認してから各々のプレータイムを決める流れになるか。
アンカーは長野風花(リヴァプール)が主力なものの、三浦成美(ワシントン・スピリット)はブラジル遠征の2試合目で好プレーを披露したうえコンディション的にも有利。どちらが先発でも不思議はない。
前線は右から浜野まいか(チェルシー)、田中美南(ユタ・ロイヤルズ)、藤野あおば(マンチェスター・シティ)という主力トリオのスタメンが有力。純粋な控えは招集されておらず、マルチロールの松窪、杉田、宝田などが試合途中から3トップの一角に回るかもしれない。
はたしてなでしこジャパンは、強豪スペインとの一戦でどんなメンバーで臨み、どんな戦いを見せるのか。注目される。
【試合情報】
スペイン女子代表 vs なでしこジャパン
日時:2025年6月28日(土)午前4時00分キックオフ予定(日本時間)
会場:ブタルケ・スタジアム(スペイン/マドリード州レガネス)
(ABEMA/なでしこジャパン)





