■食い違う主張、なぜ元幹部は逮捕された?
本田尚志前生活安全部長 マスコミ各社に向けたコメントより
告発文の存在をつかんだ県警は2024年5月、元枕崎署の巡査部長を盗撮容疑で逮捕。そして、告発文を送った本田尚志前生活安全部長も情報漏えいの疑いで逮捕された。その動機が大きな波紋を起こした。
「県警職員の犯罪行為を、野川明輝本部長が隠ぺいしようとした。いち警察官としてどうしても許すことができなかった」(本田前生活安全部長)
野川本部長は警察庁から出向したキャリアで2022年に就任。在任中に5人の警察職員が逮捕されたが、単独でマスコミに対応することはこれまでなかった。
本田前生安部長はノンキャリアのいわゆる「たたき上げ」で、現職警察官やOBからは「口数の少ない真面目な人物」との声があがる。「私の後輩でもあるので。温厚で真面目な方。たたき上げでトップに昇りつめた人なので、それなりの人格もある」(鹿児島県警OB)
盗撮事件を巡って食い違う両者の主張
