藤井聡太竜王・名人と斎藤慎太郎八段
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 藤井竜王・名人、斎藤八段が大満足したのは、古賀六段の放った一手だ。第4局の終盤、追い込まれた佐藤九段の玉が上部脱出を図ろうとしたところ、古賀六段が133手目に選んだのが▲5七香だった。一見、4六の地点にいる角にただで取られてしまいそうなものだが、取ると佐藤玉の守備力が一気に落ちる。また5四の地点に浮いていた歩を守っており、この歩があるかないかで佐藤玉の自由度が大きく変わる。

 残りの持ち時間も少ない中、古賀六段が放った妙手に控室で見ていた斎藤八段は「おおー。詰将棋が好きな人の手が出ましたよ」とニッコリ。これが決め手となり、そのまま確実に寄せ切ると再び斎藤八段は「5七香、魅せましたねえ」と称えると、藤井竜王・名人も「さすがでしたね」とニコニコ顔で満足げ。視聴者も「これが詰め将棋のちからか」「2人とも楽しそうw」「詰将棋意味あった」と盛り上がっていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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【映像】「天彦流3手目▲6六角」に大はしゃぎする藤井七冠
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