将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第2局が6月28日、仙台市の「夢メッセみやぎ展示ホール」で行われ、2017年度大会覇者の山崎隆之九段(44)が丸山忠久九段(54)に103手で勝利した。山崎九段は2回戦に駒を進め、次戦で渡辺明JT杯覇者(41)と対戦する。
優勝経験者同士の一戦は、山崎九段が白星を飾った。振り駒で山崎九段の先手番に決まった一局は、相手の得意戦法を避けるためか初手から“山崎ワールド”全開の出だしに。現地大盤解説を務めた島朗九段(62)も「指し手に名前が書いてあるよう」と興味津々の様子だった。
相掛かりの戦型となると、互いにしっかりと玉を囲うことなく激戦へと展開していった。両者ともに居玉のまま乱戦へと発展すると、終盤まで形勢不明のギリギリの接戦に。丸山九段は、終始相手を休ませない厳しい指し回しを見せたものの、山崎九段がジリジリと優位に。際どい最終盤の一瞬の隙で抜け出した山崎九段が、一気に勝負を決め切った。
終局後の両者のコメント




