その瞬間、高崎七段は「え!?……そっちで受けきってるの…?」と絶句。同じく解説者の戸辺誠七段(38)は、「かなり意表を突かれました。怖いどころの騒ぎじゃない(笑)」とし、「そんなに大長考でもなかったので、“感覚的に大丈夫”という感じだったんでしょうね」と驚きを隠せない様子だった。
明るい人柄と分かりやすい解説で人気の戸辺七段は「いや~、見せてくださいますね!」と大興奮。ABEMAの「SHOGI AI」では瞬間的に形勢が互角になる場面はあったものの、あっという間に形勢は大きく藤井棋聖側へと傾いていった。様々な変化を検討した戸辺七段だったが、「盤面を見渡しても、何もないんですよ。何か一枚、アイテムが落ちてないかって探すんですけど…」「(藤井棋聖は)これを全部、大丈夫だと思って見ているんですか…」と若き王者の絶対的な構想力に言葉を失っていた。
あまりにも美しい収束を見せた一局に、ファンからも「凄すぎ」「音速の寄せ」「何がなんやら…」「将棋すげえ」とコメントが殺到。棋聖戦五番勝負は藤井棋聖の勝利で幕を閉じたが、休む間もなく7月5日には“真夏の七番勝負”・王位戦七番勝負が始まる。藤井棋聖が見せる“熱すぎる”夏には、どんな名局が生まれるのか。心躍る季節はすぐそこに迫っている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




