なぜ管理職の利用が多い?根深い“背景”とは

“管理職からの依頼が多い”背景
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 山田進太郎D&I財団COO・石倉秀明氏は重要度などに違いはありつつも「管理職の方が責任が重いということはない」と、責任という観点では上も下も無いはず、と指摘する。

「会社の中の一役割でしかなく、責任はみんな同じぐらいの分量であるはずだ。貢献度などは違うかもしれないが、責任は一緒だと思う。なぜか管理職に対しては重いものが求められていて、辞める際に会社側の都合を一方的に押し付けられて、その結果、弁護士に頼むのは追い詰められ過ぎていると思う。管理職は重いものであるとお互いに思いすぎている」

 そして「辞め方一つで人生が決まったり、逃げ癖がつき将来にいいことが一つもないなどの言説があったりするが、“老害”な発言だと思う」と経営者の引き留め方に苦言を呈す一方で、「辞め方がどうでも次の会社は前の会社をどう辞めたか知らないし、人生なんて変わらない。重く捉えすぎる風潮と、この議論自体が日本独特という気もする」と独自の根深さがあることを指摘した。(『ABEMAヒルズ』より)

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