こうして様々なポスターが作られた第1回普通選挙ポスターの数は、3,500万枚も作られたと言われているそう。「しかも、家主の許可を得なくて良かった。だから、勝手に人の家のところに貼っていく」(玉井教授)

 結果的に、街は選挙ポスターで溢れかえってしまった。そのため「これまでこの塀に張り紙して当選した候補は絶対にありません」とした風刺画も描かれた。

「さすがにやりすぎだということで、この選挙の後に選挙制度がちょっと変わる」(玉井教授)

 街の景観を損ねる選挙ポスターは規制が入り、何度かのルール改正の後、1965年に今の選挙掲示板が登場。以来、今日まで続いている。

第1回普通選挙の投票率は80パーセント超え
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