また、当時2大政党だった政友会と民政党に対抗し第三勢力として立ち上がったのが社会民衆党。2大政党が明治から続く貴族や士族の流れを組むのに対し、社会民衆党は庶民の代表的位置付けだった。そんな社会民衆党の候補だったのが菊池寛候補。出版社・文芸春秋を立ち上げた人物だ。
「菊池寛は文藝春秋の創立者なので、金銭的には相当恵まれている。今でいう有能なデザイナーとか、そういうものを起用して、こういう面白いポスターを作ることができた」「(菊池寛の選挙ポスター)にサインがある。『一平』と書いてある。これは岡本一平。テレビで『芸術は爆発だ』と言っていた岡本太郎のお父さん」(玉井教授)
1970年、大阪万博で太陽の塔をデザインした芸術家岡本太郎の父親のデザインによるものだった。
ライバル政党を悪役にするポスターも
