将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦第1局が8月9日、静岡市の「「ツインメッセ静岡」で行われ、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、23)が佐々木勇気八段(31)に106手で勝利した。準決勝進出を決めた藤井竜王・名人は、10月12日に行われる東海大会で渡辺明JT杯覇者(41)―山崎隆之九段(44)戦の勝者と対戦する。
今期の竜王戦で2期連続の激突が決まっている両者が、日本シリーズ静岡大会を舞台に激戦を繰り広げた。注目の一戦は、振り駒で佐々木八段の先手番に決定。後手の藤井竜王・名人が後手に構えると、佐々木八段は右四間飛車を志向した。
意欲的に仕掛けて独創的な世界観を見せる佐々木八段に対し、藤井竜王・名人は冷静に対応。攻め合いから藤井竜王・名人は大駒を使って先手陣にプレッシャーをかけ、主導権を握ることに成功した。佐々木八段も簡単には折れずに猛攻を仕掛けていったが、藤井竜王・名人との差が詰まることはない。最後は藤井竜王・名人が鮮やかに押し切り、勝利を飾った。
藤井竜王・名人、佐々木八段の終局後コメント




