元チームメイト対決は、まさに手に汗握る死闘となった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Bリーグ2位決定戦、チーム天彦 対 チーム永瀬が8月9日に放送された。第8局ではチーム天彦・増田康宏八段(27)と、チーム永瀬のリーダー・永瀬拓矢九段(32)が対戦。前回大会までずっと同じチームで戦ってきた2人が、本線出場をかけて戦った一局にファンからは「ついにこのカードが!」「超人師弟コンビ対決」といった声が寄せられた。
第3回から団体戦となった同大会も今年で8回目。常にチームリーダーを務めてきた永瀬九段だが、第3回から第7回まで4大会連続で増田八段をドラフト指名し、重複抽選でもくじ引きでゲット。“鉄の絆”とも呼ばれたコンビで2度の優勝も経験した。しかし今年は佐藤天彦九段(37)との抽選で敗れ、貴重な右腕を奪われることに。そして今回、ファン待望の直接対決が実現した。
第7局まで終えて、スコアはチーム天彦の4-3。増田八段はチームの勝利を目指し、永瀬九段はなんとか最終局に望みをつなぐための一局となった。永瀬九段の先手で始まると、戦型は角換わり腰掛け銀に。研究仲間でもある2人からすれば、数え切れないほど指し、かつともに研究してきた戦型だけにとにかく指し手が早かった。
元チームメイト同士による激闘
