古びた結婚写真を“証拠”にできないか
続いて訪れたのは、以前日本からオンライン面談を行ったコダイラ・チエコさん(84)。両親の婚姻届けがなく、調査が難航している。
そんな中、最近家族が1枚の古びた写真を見つけた。微かに写っているのは、父と母の結婚式と思われるもの。これを両親が結婚していたという証拠にできないか。
チエコさんは最後の望みを託した。現地の人々と共に生き、苦労と努力の末、豊かな社会を築いた日本人移民。昨日までの日常は戦争によって一瞬にして崩れ去っただけでなく、その後の長い長い人生さえも…
国会でも大きな動きが
取材開始から2年余り。日本の国会で大きな動きが。石破総理が国として国籍のない残留2世の来日実現への支援に前向きな姿勢を示したのだ。
小さな離島で暮らすモネネ・エスペランサさん、リディアさん姉妹にも嬉しい知らせが入った。戦前に沖縄からフィリピンに渡り、戦死した盛根蒲太さんとの親子関係が認められ、日本国籍を回復することができたのだ。
リディアさん「時間はかかったけど日本政府にはとても感謝しています。日本の親戚にも会ってみたい」
「本当に来て良かったです」と涙

