誰もがホームランかと息をのんだ瞬間、レフトのロレアノが一直線に背走。フェンス際で身を大きく反らす“エビ反り”のような体勢に身をよじり、ギリギリのところで打球をつかみ取った。鮮やかなスーパープレーに球場は大歓声が上がった。この試合の実況を務めた田中大貴アナウンサーは「よく粘りましたね。ロレバウアー!」とフィギュアスケートの荒川静香選手が2006年のトリノ五輪で披露した「レイバック・イナバウアー」で身体を大きく反らせたポーズになぞらえて表現。思わず興奮気味に声を上げ、打球を阻まれた大谷も驚きと納得が入り混じったように、ニヤリとした表情を見せていた。
中継の視聴者からは「ギリギリとられた-」「惜しい」「よー取ったな」「どんな取り方やw」と驚きと落胆が入り混じった声が相次いだほか、「音やばかったぞ」「神宮ハマスタなら入ってたね」と、飛距離十分の一打を惜しむコメントも見られた。
スタンドに届かなかったのは惜しかったが、大谷の豪快なスイングとロレアノの華麗な“エビ反りキャッチ”が交錯した一瞬は、この試合の大きな見せ場となった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



