勝利した永瀬九段は、「角換わりの定跡形でこちらが少し工夫をしましたが、先手の指し手次第で激しくなりますし、本譜みたいに長い展開にもなるか、指してみないとわからないなと思っていた。次局につなげることができたので、しっかり準備して頑張りたい」とコメント。敗れた藤井王位は、「見通しが甘いところがあった。中盤戦の選択肢が多く、難しい将棋だったが、距離感を誤ってしまったところがありそれが致命的になってしまった。第5局はすぐにあるので、しっかりと切り替えて頑張りたい」と語った。
この結果、シリーズ成績は藤井王位の3勝1敗に。永瀬九段の初勝利により、防衛6連覇は次局以降に持ち越されることとなった。しかし、依然として藤井王位の優位は変わらない。防衛を達成した場合はタイトル獲得数が通算31期となり、渡辺明九段(41)の歴代4位の記録に並ぶこととなる。
藤井王位は6連覇を達成することができるのか、永瀬九段が追い上げを見せるのか。まだまだ続く“真夏の七番勝負”のゆくえから目が離せない。注目の第5局は8月26・27日に、徳島市の「渭水苑」で指される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





