■時代とともに若者の仕事観が変わった?

終身雇用を求める若者も
拡大する

 若者の働き方に詳しい経営学者で、東京大学大学院・講師の舟津昌平氏は「経済不安や、大企業によるリストラのニュースが流れる中で、長い目線で未来に希望が持てないのではないか」と考察する。「若者個人もリスク回避的で、あまりチャレンジしないと言われる。会社や学校が気をつかうため、チャレンジする環境もなかなかない」。

 若者には「何者かになりたい一方で、現状維持が好きで安定を求めている」という特徴があり、そこに年功序列が好かれ、成果主義が嫌われている要因があると見る。「成果主義で不利なのは、経験が浅く、スキルが低い若者だ」。

 そして、「若い人たちが希望を持てる“像”が、どの程度あるか」と問い、「年功序列と終身雇用には皮肉なデータがある。ほとんどの日本企業は、年功序列を終身雇用とセットで取ってきたが、業績のいい会社からはあまり辞めていない。一方の成果主義は、挑戦的に採り入れる会社もあるが、業績が悪いから採用する傾向もある」と説明する。

 また、両者の違いとして「年功序列はシンプルだから普及したが、成果主義は複雑で難しい」と指摘する。「“成果”の定義は難しく、社内でもいくつかの基準を定義づけないといけない。面白いことに、アメリカでは“チームの成果”だが、日本では“個人の成果”になる。日本でもチームや支援者について考えないと、成果主義はうまく行かないだろう」。

■“社内ニート”でも満足な生活
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