【MLB】オリオールズ 4ー3 ドジャース(9月6日・日本時間7日/ボルチモア)
日本人メジャーリーガー史上3人目の大記録はならなかったが、エースとして圧巻の投球を見せた。ドジャースの山本由伸投手はオリオールズ戦に先発すると9回2死までノーヒットノーランという快投を披露。ラストバッターとなるはずだったホリデーに本塁打を打たれ無念の降板となったが、その時、敵地オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズでは惜しみない拍手がグラウンド上に響き渡った。
プレイボール早々から、オリオールズのエース、ロジャーズ投手との投げ合いとなった山本だが、4連敗中のチームに勝利を届けようという気迫のピッチングでオリオールズ打線を圧倒。気が付けば奪三振は10、4回以降はランナーを一人も出すことのない快投を披露していた。
そして迎えた9回、あとアウト3つで日本人メジャーリーガー史上3人目となるノーヒットノーラン達成という偉業に迫った山本は、まずはジャクソン捕手を三振に仕留めると、続くメヨを力のないセンターフライに打ち取り、2アウト。あと1人と迫ったところで迎えたホリデーもあとストライク2球まで迫ったが……4球目のカットボールをライトスタンドに運ばれ、無念の本塁打を献上。偉業達成とはならず、投球数も112球を数えていたことで、ロバーツ監督は投手交代を指示。山本はここでマウンドを降りることになった。
球場に集まったファンたちは誰からともなく立ち上がり、敵も味方も関係なく山本へ拍手…

