渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)は、昨期のMリーグで最後までMVP争いを繰り広げ、自団体では最高タイトル「鳳凰位」を獲得するなど、麻雀界に強烈なインパクトを残した。一方、渋谷ABEMASは塚本泰隆監督になってから2年連続セミファイナル敗退と苦戦を強いられている。クールに見えてチーム愛が強いのが白鳥だ。「塚本監督に優勝を届けたい」。今期、自らがMVPを獲得することで、チームも2度目の優勝シャーレへとグッと近づいていく。
―まずは昨期の振り返りから。個人としてはランキング2位(+404.0ポイント)。白鳥さんにとって過去イチの成績だった。
それに関しては良かったです。ただ、序盤に大きくマイナスしたのは反省点です。もちろん麻雀は結果が求められるものだと思いますが、内容も悪かった。昨期は「MVPを取る」と気合を入れて臨んだシーズンだったので、そこは良くなかった。
序盤にきちんと戦えていれば、もしかしたらMVPも取れていたかもしれないですよね。良かった面もあれば、序盤が悪かったのはすごく反省。ただ、チームの危機的状況を救えたのは良かったです。
―自団体のタイトル「鳳凰位」を取られて、個人としてはかなり充実のシーズンだった。
Mリーグで勝ち星を重ねている期間に、鳳凰位決定戦にそのまま突入できた感じだったので、かなりいいイメージを持って戦えました。それがすごく大きかった。両方連動していたなというイメージですね。
―昨期は「白鳥、任せた」というような空気がチームにあった。
ありましたね。ABEMASが優勝した時、セミファイナルからファイナルにかけて結構勝てていたので、その時に似た感覚がありました。今期から10チームになりますけど、10分の4がレギュラーシーズン敗退になる。もし昨期、セミファイナルに行けてなかったら、今シーズンかなりのプレッシャーでやらなきゃいけなかった。そこに関してもすごく良かったと思っています。
―やはり「敗退するチームが増えた」という感覚か。
そうですね。セミファイナルに進めないのが昨期まで9分の3。今期から10分の4なので、当然セミファイナルに行けるボーダーラインのトータルポイントは上がってくると思います。
▲200ポイントとかでセミファイナルに進めるというケースはかなり少ないと思っています。単純に半分の5チームがプラスして、下位5チームがマイナスと考えると、マイナス2ケタポイント台がラインになるのかなと思う。そこに関してプレッシャーというよりは、とにかくプラスで終わらないと厳しいという印象ですね。
新たなタイトルに意欲



