渋谷ABEMASの松本吉弘(協会)は、昨期のMリーグで個人成績34位(▲426.6ポイント)と深刻なスランプに陥った。初トップを獲得したのはなんと18戦目。2020-21シーズンからは4年連続で3ケタプラスをしていただけに、地獄のような期間を味わった。麻雀で味わった屈辱は麻雀の結果で返すしかない。「強い姿を届けたい」。今期、松本は並々ならぬ思いで戦場へと向かう。
―昨シーズンの振り返りを。個人成績は34位(▲426.6ポイント)と苦しんだ。
僕の負債があった分、白鳥翔(連盟)がすごく奮起してくれたんですけど、やはり僕がチームに与えたダメージが大きかった。僕のマイナスがポイント以上に、他の選手にかかるプレッシャーになってしまっていました。
自分もプレッシャーを感じて、崩れた部分がやはりあった。「僕が負けた分を取り戻さないと」という気持ちがプレーに影響したと思っています。逆に白鳥にはその部分が、良い様に作用したかもしれないです。
率直に言うとすごく責任を感じています。その前の4年間はずっと勝っていたので、自信がついてきたなというところで、それが粉々に砕け散ったなという気持ちですね。新シーズンはゼロからのリスタートという決意で臨みます。昨期の気持ちを引きずっている部分も正直あるので、怖さはありますけど、めちゃくちゃ燃えています。
―22戦出場して確率上では4、5回は勝つだろうというところ。それが1勝だった。なぜこうなったのか。
正直「これは勝てた」という試合はそうは多くなかったと思っています。自分の中でミスプレーもありましたし、結果を欲しがりすぎて2着を取れたのが、3着に落ちた試合もありました。ただ「1位を取れたのに逃した」という感覚の試合はほとんどなかった。
これを言うべきか迷いましたが、どんなに強いプレーヤーでも20戦勝てないこともあります。今までMリーグに参加してから7年間恵まれていた部分もあったと思うので、ついにこの荒波に飲まれたかという感覚です。自分のプレーが間違っていたかと問われると、「そうでもなかった」という自負はある。ただそれを言ってしまったら、成長はないと思うので、このオフ期間にもう一度麻雀を見つめ直しました。
新シーズン、変更点で注目は?



