2018年のMリーグ設立以来、TEAM雷電の選手として戦ってきた萩原聖人(連盟)は2025-26シーズンの開幕前に「良い意味で今までで一番落ち着いている」と言う。全てが終わった後、後悔を残さないためには「今のこのフラットな状態が一番いい」。俳優業とプロ雀士を両立する「二刀流」として常に高い注目を集めてきた萩原がたどり着いた新境地だ。
―まずは昨期の振り返りを。個人ランクとしては24位(▲95.9ポイント)で、連対が多く2着が12回だった。
その時は話題になりましたけど、終わってみたら「いいシーズンだった」とは個人的には思えない。個人がマイナスということは、チームの足を引っ張っていることに、間違いないんです。その自覚は毎年ある中で「今年こそは」と思ったんですけど、監督の采配にも応えられなかった。そういったシーズンが毎年続いてしまってるというのが本音です。
―連対が多かったとはいえ、わかりやすく結果が出ないと、個人的にはスッキリしないものか。
もちろんチームがファイナルに進めたことはうれしいです。ただそんな中でも心から喜べる時というのが僕自身はない。「いつになったらそんな時が来るんだよ」「俺、なんか悪いことしたのかよ」などと、心の中で叫びながら「これが麻雀で、これが今の自分の実力」と言い聞かせて、毎回卓についていました。
―チームとして上昇傾向があった時、控室の雰囲気はとても良さそうに映った。
それもやはり僕次第だと思います。僕は「ラッキーみたいな時」が本当にないんですよ。みんなから「ずるい」って言われたいくらい。それが今の目標です(笑)。7年間で「ずるい」と言われたことがないんですよ。すごくないですか?(苦笑)。
でも、手牌が良くたって麻雀はアガれるとは限らない。だから最近は手牌うんぬんより展開を重視している感じです。展開の運さえあれば、手牌が悪くても失点を免れることはできますから。もう手牌に関しては正直、諦めているところがありますね(笑)。
Mリーグが10チームに



