―今期Mリーグはいよいよ10チームとなった。創設から振り返るとどうか。
リーグ存続の危機もなく、順調ですよね。それはすごいなと素直に思います。ただやはり、順調な時こそ気にしないといけないこともある。特に雷電と澁谷ABEMASはずっとメンバーが変わらず、新陳代謝をしていない。これが良いのか悪いのか、そこはよくわからないです。わからないけれど、僕はそれでいいと思ってやっています。
今年は2卓同時開催などいろいろ実験的なこともやっていく。試合数も増えますし、今期こそ、それぞれプレーヤーの自覚、進化が問われるのかなとは思います。
―2卓同時開催というのは、放送上どうなるか選手も気になるか。
気にはなりますよ。だって比較されますよね。優勝を争っているチームの方がどうしても興味は集まるでしょうし。そういう意味ではシビアになっていくと思います。それがより可視化される世界になりますよね。ただ、プロの世界は人気商売になるのは当たり前で、こっちもしっかりと戦っていかないといけない。
―プロ野球で例えると同時刻に試合が始まるのは当たり前の話で物理的にどちらも見ることができない。Mリーグもそういった規模に近づいた。
そうですね。対戦カードが発表されることで「こことここのマッチアップが見たい」という選択も生まれるし、いろいろな戦略が立てられるようになりましたよね。
ただMリーグファンはきっとどっちの試合も見るんですよ(笑)。現実的なことを言えばどちらの対局も見られるので。僕はたぶんそこまで大きく視聴数に差は出ないかなと思っています。対局が終わったら、まだ終わってない方の試合を見るだろうし。
―2つの端末を立ち上げるなど、見る方法はある。
そうなんですよ。2卓同時開催は今年一年やってみて「これはどうなのか」という、今後の材料になると思う。それは楽しみですね。
選手も慣れる・慣れないの話があるのかもしれないけれど、そもそも、みんな雀荘育ちでしょう?普段だって個室で行われる大会なんてほとんどない。だからこそMリーグの特別感というのは重要なのかもしれないですけど、個人的には同じ空間での2卓同時開催というのは全然気にならないですね。
今シーズンの目標は



