今年8月に55歳となったTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)はMリーガー最年長だ。昨期は個人ランク11位に位置付け、チームに+170.7を持ち帰り、ファイナル進出の立役者となった。そんな瀬戸熊は新たなシーズン開幕を前に原点回帰を誓う。「卓上の暴君」の異名を持つ男はまだまだ元気。見る人の心がワクワクする麻雀を打ち、個人としてもチームとしても頂上を目指す。
―まずは昨期の振り返りから。個人ランクとしては11位(+170.7ポイント)で4シーズンぶりにプラス。チームはファイナル進出を果たした。
(入れ替え)レギュレーションに引っかかっていたシーズンだったので、何がなんでもレギュラーシーズンを突破するのが至上命題でした。そこをクリアできたことはやはり一番大きいです。
セミファイナルとファイナルは、意外と気持ちよく打てました。悲願の優勝にはたどり着かなかったですけど、最後まで戦えたことはうれしいですね。僕はMリーガーで最年長なので、けがや体調不良もなく、任された試合を全て元気よく出場できたことは良かったと思います。
ただ、セミファイナルで自分自身が、麻雀の調子を崩したので、あそこでもうちょっと踏ん張っていれば、ファイナルにもっとポイントを持っていけた。そこは反省ですね。
―シーズン終盤くらいからポイントがかなり積み上がり、チームの雰囲気がとてもいい感じに映った。
やっぱり呪縛があったと思うんです。レギュラーで負けたら選手の入れ替えでしたから。そのプレッシャーはみんな口には出さなかったんですけどね。一時誰が出てもトップを取るみたいな状況になった時は、初めて「常勝チームはこういう気持ちでモニターを見ているんだな」と思いました(笑)。
―今期から試合数が120試合に増えた。自身も長年連盟のリーグ戦などを戦ってきたが、試合数が増えるとシーズンを通して調整しやすくなるのか。
例年思うのはスタートダッシュが大事だということ。早めに3ケタプラスに突入できたら、麻雀というゲームの性質上、選択肢は増える。後々の自分を楽にすることが出来ますね。
ただ序盤はやっぱり他の皆さんも気合いが入っている。自分も気合いは入れているけど、その中で相手の気合いに合わせていくのか、冷静に構えるのかは始まってみないとわからない。僕がみなさんより唯一秀でているのはキャリアだと思うので、経験に従ってやっていこうかなと思っています。
序盤・中盤・終盤の戦い方は



