本当の意味で、視聴者の心がワクワクする麻雀を打ちたいなと思います。僕は命がけというか、この一戦が終わったら倒れてもいいぐらいの感じで打つ時に、いい結果が出ていると思う。長いシーズンにはなりますけど、1戦1戦を大事にやって、個人でもチームでも頂上を目指すぐらいの麻雀を打ち切りたいと思います。
とにかく内容よく打てれば、絶対に結果はついてくると思います。毎年、内容にはこだわると言っていますが、どこかで数字を意識してる自分もいました。ただ今期はレギュレーションを意識する必要もない。やり尽くすというか、本当に倒れてもいいぐらいの感覚で、レギュラーシーズンを戦い抜きたいと思っています。
もともと「卓上の暴君」と名付けられていますからね。本当の暴君ぶりを発揮して、相手が「えー!」と驚くような打牌をしていきたいですね。もちろん闇雲に行くのではなく、ちゃんと自分の中で通る・通らないを見極めて、ギリギリのラインまで踏み込もうかなと思っています。
―雷電の控室といえば豪華な食事やスイーツが並ぶ。
それに関してはやはり黒沢咲(連盟)さんがすごいんです。なんせ1試合目と2試合目の間にお弁当を食べますから。この取材を受ける前にも同じリーグで戦ってきたんですけど、お弁当を3つぐらい買ってきたんですよ。
―その類いの記事を出すと「クマは試合前に食べないから」といったコメントが寄せられる。
僕はチョコレート1個ぐらいを持ってきます。それは何故かというと頭が回らなくなるのが嫌だから、糖分補給の目的で。結局それも食べないことが多いですね。だから、僕は第1試合に出場するのが好きなんです。だって第1試合が終わればゆっくりと食べられる。第2試合が出番だと、終わった後はバタバタしているから食べられないことが多いし、横にいる黒沢さんが欲しそうな目をしていたら「持っていく?」と譲る日も多いです(笑)。
―試合前の食事はどうしているのか。
ルーティーンとして家を出る前に必ずパスタを食べています。僕、麺で好きで、腹持ちも良いので、パスタを食べればだいたい夜中までいけるかな。本当はカレーが好きなんですよ。でもカレーを食べると負けるんです。
―ジンクス的なものか。
この話を聞いた人は「そんなの関係ないでしょ」と感じると思います。実際、僕もそう思っています。だから、ちょいちょいカレーを食べるチャレンジをしているんですけど、本当に負けるんです。普通の練習試合で試しても意味がないから結構大事なところでカレーを食べて、めちゃくちゃ後悔します。しかも全然戦いにならないぐらい手が入らなくて負けてしまう。
Mリーグのスタジオにもカレーのお弁当がたまに並ぶんですけど、試合に出る日はいつもめちゃくちゃ悩みます。だって好きなカレーなんだから食べたいじゃないですか(笑)。
加えてコーヒーも好きなんですけど、ホットコーヒーも飲むとめちゃくちゃ負けるんです。Mリーグスタジオにはコーヒーメーカーがあって、試合が終わった後は美味しくいただくんですけど、そうじゃない時は必ず冷たいコーヒー。でも特に冬場はホットが飲みたい。
もし今シーズン、自分とチームポイントに余裕が出来たら、どこかでカレーとホットコーヒーチャレンジをしたいと思っています。いつかどこかでこのジンクスを打破したいです(笑)。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)



