まずは、2度目のMVPを取りたいですね。まだ誰も成し遂げていないので、自分がMVPを取ることでチームのポイントにも大きく貢献できますし、そこを目指しています。チームとしては、まずファイナル進出が目標です。もし連覇できていれば、大きなインパクトを残せたと思いますが、昨年は準優勝止まり。ここでまたレギュラーシーズン敗退してしまうと、「やっぱり麻雀って運だよね」と思われてしまう。でも、麻雀というゲームでも、強いチームはちゃんと勝ち残るんだということを見せたいです。ファイナルに残って、優勝。それが目標です。
―私生活では単身赴任が続いていたが、東京には慣れてきたか。
実は、この夏から家族がこちらに引っ越してきて、一緒に暮らしています。まだまだ慣れない部分もありますね。一人で暮らしていた頃は、好きな時間に起きて、好きなものを食べて、試合まで自由に過ごしていたんですけど、家族と一緒だと少し生活リズムが変わるので、どう影響が出るのか気にはなります。
ただ、家族からは「しっかり練習してこい」と言われていますし、好きなようにMリーグに向けて過ごしていいよと言ってもらっているので、ありがたいですね。試合前はいつもサウナに行っているんですが、それも「行っていいよ」と(笑)。
―オフには全国を回って感謝祭も開催されています。
パイレーツのファンの方々は、本当に熱いです。九州から北海道、大阪、名古屋と、全国さまざまな場所に行きますが、どこでも熱量を感じます。SNSでもずっと応援してくださいますし、感謝祭でお会いすると「準優勝、悔しかったね」と声をかけてくださる。そう言われると、「みっともない数字では終われないな」と改めて思います。だから今年、新しいユニフォームを着て「良いよね!」と思ってもらえるように頑張ります。
―お子さんと一緒に暮らせるようになった。
子どもにとっては大変ですよね。うちは小学校6年生と3年生の娘がいるのですが、転校したばかりで、友達もまだいないですし、住む場所もガラッと変わりました。だからこそ、新しい生活の中で、もっと娘を大切にしたいと強く思っています。とはいえ、自分もこの「夢」だけで生きてきたわけではありません。麻雀は仕事ですし、生活と麻雀の両立ができるように、早く慣れていきたいと思っています。家族がそばにいるのは、本当に心強いですし、好きなことをやらせてもらっているからこそ、負けられないという気持ちが強くなっています。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)



