将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第6局が9月9・10日に東京・千駄ケ谷の「将棋会館」で指され、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(33)に勝利。シリーズ成績を4勝2敗とし、防衛6連覇を決めた。大激戦となった終盤戦では、藤井王位の桂合いの一手が話題に。解説棋士からは「歴史的妙手」と絶賛の声が上がった。
7月に開幕した“真夏の七番勝負”は、藤井王位が放ったきらめく一手で決着を付けることとなった。
開幕から3連勝で好発進していた藤井王位だったが、第4・5局で七番勝負では自身初となる連敗を許す展開に。両者ともに絶対に負けられない思いを抱えて迎えた本局は、藤井王位の先手で両者得意の角換わりが志向されることとなった。
何としてでもフルセットに持ち込みたい永瀬九段は、この勝負所でも深い研究をぶつけてペースを握ることに成功。藤井王位も「早い段階でミスが出てしまって、そのあとは苦しい展開を長い間強いられた」と語った通り、苦戦を意識せざるを得ない進行となった。
ノータイムで右から左へと“スライド着手”




