■「あまり構えず、普段どおり話してほしい」
SHIBUKIさんは現在、「ありのままの自分を見てほしい」と、メイク方法などの情報をYouTubeでも積極的に発信している。顔面神経麻痺を受け入れるまでには、自分の考え方を「自分と人とを比べない」「なくした物を数えるのではなく、今あるものに感謝する考えにシフト」してきたという。
その過程について、「健常なときの自分と障害を持った自分のギャップに戸惑って、受け入れられなかった。しかし、なくしたものを見るのではなく、今あるものに感謝するように考え、いろいろと挑戦しようと。高校も普通の所に行ったことで葛藤は生まれたが、落ち込みそうになっても、自分の中でその気持ちを繰り返すことで乗り越えられるようになった」と話す。
また、佐藤さんは「現状を受け入れて、それに沿って自分ができることを最大限にやっていれば、接客業でも何でもできるだろう。悲観的には考えていない」と語った。
SHIBUKIさんは、周囲の視線も「当然」と捉えている。「人と違うのだから気になるのは当然」「初めて会った人に驚かれても気にしない」といった考え方だ。「すれ違う人も『人と違う姿』だから見てしまうけど、『傷つけよう』という思いはないはず。だから、(当事者の方は)自分がしたいことをしてほしい。ただ、初対面の人と会うときに、相手の表情が硬いのがわかってこちらも気が引けてしまうことがある。麻痺に驚くのは仕方ないが、構えずに普段どおり接してほしい」と訴えた。(『ABEMA Prime』より)
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