“重鎮”の動向は「まだハッキリ言っていない」としつつ、「岸田文雄前総理は前回の決選投票で石破氏に入れた。どちらかというとリベラル政策のため、もし小泉・高市の決選になれば、小泉氏に入れるだろう。菅義偉副総裁は小泉氏の後見人的な存在なので間違いない」と予想する。

 焦点になるのは麻生氏の意向だという。「議員票で苦しい高市氏は、麻生氏の支持が必須条件だ。ただ麻生氏は、小泉氏に対しても『最近がんばっている』と容認する姿勢を示している。麻生派の河野太郎前デジタル大臣も小泉支持を明確にして、子分を引き連れる。小泉氏にも(議員票を)振り分けるため、麻生氏が『どっちだ』と言うか、言わないか。高市氏は消費税を封印するなど、麻生氏にメッセージを送っている。これが功を奏するかが一つの焦点だ」。

 とはいっても、水面下の動きについては「本格化するのは投票の3〜5日前」になる。「それくらいになると、色分けもできてくる。党員票の出方もわかってくるため、『何人切り崩せばいい』という話になる。そこでかつてのように、お金が飛びかうのは難しい時代だが、ポストの手形を切ることはある。『あなたを幹事長にする』『大臣にする』と。足すと大臣が30〜40人と、あり得ない数になることもあるが、そうした引き抜き合戦が行われる。後はアメとムチで電話をかけ、『優遇する』『逆らっても大丈夫か』というプレッシャーのかけ方をする。オセロは最後にひっくり返せればいい。早くやりすぎて、後からひっくり返されても困るのでギリギリになったら本格化する」と解説した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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