新三役で臨む今場所も十日目に勝ち越しを決める好調ぶり。十二日目は先場所史上最速で初金星を獲得した際の相手、豊昇龍と対決した。立ち合い低い姿勢で当たると、張ってくる豊昇龍を突き放して土俵際まで追い詰め、すかさず左下手を取る速攻相撲。目まぐるしい攻めに今場所無敗で絶好調の豊昇龍も対応できず、最後は鮮やかな切り返しで安青錦が横綱を裏返した。衝撃的な番狂わせに館内大興奮、座布団が飛び交う事態に発展した。切り返しで勝った安青錦は9勝目。敗れた豊昇龍は今場所初黒星となる1敗目を喫した。

 取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結・両国の境川親方は「立ち合いから豊昇龍はまわしを取らせたくない入れたくないということで突っ張りを選択して突きにいったんですよ」と指摘すると「(豊昇龍は)引きましたよね。そこを見逃さなかったですよね、安青錦は」と説明。「左を差してから安青錦の膝の使い方が巧かった」「あれで豊昇龍が投げに行こうとしても投げが効かないように自分の膝で豊昇龍の膝をうまくロックしたような形で、これはセンスですよ。咄嗟にできるものじゃないですよ」と分析し、「本当に見事なものですよ」と安青錦の強さに感心していた。

 二場所連続で豊昇龍を撃破した安青錦。圧倒的なセンスと技術力を兼ね備えたその実力に、視聴者も「マジか」「素晴らしい!」「いやぁ最高の一番だった」「安青錦すげぇ」「何て恐ろしい子」「青の怪物が誕生だ」「未来の横綱ーーーー!」と驚嘆していた。

 なお十二日目の取組では、横綱・大の里(二所ノ関)は関脇・霧島(音羽山)を押し出しで下して1敗を死守。前頭七枚目・隆の勝(常盤山)も大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を押し出しで破り2敗を守った。前頭十七枚目・竜電(高田川)は前頭十一枚目・正代(時津風)を寄り切って3敗をキープ、正代は3敗に後退した。

 幕内優勝争いは1敗で大の里と豊昇龍がトップに並び、2敗で隆の勝が、3敗で安青錦、正代、竜電の3力士が追いかける展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)

2025年11月場所 千秋楽

更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

ABEMAを大画面で楽しもう

ハイセンス 50V型
ハイセンス 50V型
ネット動画対応 Amazon.co.jp限定
Amazon
シャープ 55V型
シャープ 55V型
AQUOS 4K 液晶テレビ
Amazon