■行き場のない女性たち…危険な孤立出産を防ぐために
慈恵病院での内密出産
今日も行き場のない女性が慈恵病院にたどり着いた。女性は妊娠を周囲に隠し、誰にも知られずに出産したいと希望している。そして、内密出産で新たな命が生まれた。
「いつかトラブルになるのではないかと半ば心配して怯えながらやっている。世の中で言われている正論、つまり名前を明かして出産しなさいと、彼女たちに求めると彼女たちは逃げていく。それはお腹の中の赤ちゃんを見捨てたことになる」
「妊婦健診を受ける、母子健康手帳をもらう、病院に行って出産するというのが当たり前と思われているかもしれないけど、それがどうしてもできない人がいて、やっぱり限界がある。限界点に達して慈恵に来る人がほとんどなんですよね」(慈恵病院 蓮田健院長)
国内では20年間で185人の小さな命が奪われている
