将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負は10月16日、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で第2局の対局を行い、手番の藤井竜王が54手目を封じて指し掛けとした。あす17日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井竜王の先勝で迎えた第2局あわら対局では、佐々木八段の先手で角換わりの出だしに。藤井竜王は細かな駆け引きを仕掛けつつ、工夫が加えられた腰掛け銀を選択した。
研究家としても知られている佐々木八段の作戦に大きな注目が集まる中、佐々木八段は敵陣に勢いよく角を打ち込んだ。この一手に藤井竜王の長考が見込まれたが、王者は動じることなく冷静に対応。逆に持ち時間を投入することになったのは佐々木八段だった。
「このままでは(あす17日)午前中に終局の可能性もある」




