この時点で形勢に大差はなかったが、佐々木八段は昼食休憩を含めると3時間超えの大長考に沈むことに。どこかで誤算が生じたか、1日目早々に苦戦を意識せざるを得ない展開となった。藤井竜王の正確無比な指し手は緩むことなく、角を切り込み優勢に。寄せまでの手順はまだまだ難しいとされているものの、ABEMAの中継に出演した飯島栄治八段(46)は、「このままでは(あす17日)午前中に終局の可能性もある」と指摘していた。

 午後6時に立会人の佐藤康光九段(56)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の藤井竜王は少考の後に「封じます」と発声し指し掛けとした。封じ手の考慮時間は34分。

 シリーズ2勝目を目指す藤井竜王がこのまま押し切るのか、佐々木八段は反撃の道筋を見出すことができるのか。第2局はあす17日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。持ち時間は各8時間の2日制。

【封じ手時点での残り持ち時間】

佐々木勇気八段 3時間12分(消費4時間48分)
藤井聡太竜王 5時間19分(消費2時間41分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第38期 竜王戦 七番勝負 第2局1日目 藤井聡太竜王 対 佐々木勇気八段
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