将棋の第38期竜王戦七番勝負第2局が10月16・17の両日、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で指され、藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋聖、棋王、王将、23)が佐々木勇気八段(31)に勝利した。終局時間は午後2時13分と“おやつ前投了”という悔しい結果に終わった佐々木八段だったが、大盤解説会では詰めかけた多くのファンを前に「終局が早いので…」と異例の大盤を使った感想戦を提案。藤井竜王も応じ、客席を沸かせていた。
藤井竜王のシリーズ2連勝で決着となった第2局“あわら対局”。終局後、大盤解説会場のファンに姿を見せた藤井竜王は、「本局は1日目から非常に激しい展開になり、終局の直前まで際どい変化が多かった。まだなかなか終局の実感がわかない」とコメント。
手痛い2連敗を喫した佐々木八段は、「封じ手の前後はかなり先まで読まないと指せない手があったが、その中でも飛車を取られて玉を上がるところまでを1日目の時点で読み切られてしまったのは流石だなと。改めて強さを感じた」と一局を振り返っていた。
「終局が早いので!ここにも盤が用意されているので!」




